レーシック手術の感染症

レーシック手術は安全性が高いことで知られていて、それによって現在では視力回復で人気の方法となっています。しかし、レーシック手術にも感染症や合併症などのリスクはあるのです。
レーシック手術の感染症と言えば、銀座眼下が2008年9月から2009年2月にかけて5ヶ月間の間にレーシック手術を受けた患者計639人のうち約1割の67人もの人が感染性角膜園などに集団感染して、そのうち2名が入院、さらにその中の一人で当時19歳だった女性は失明の可能性が生じるほどの重症になってしまったという痛ましい事件がマスコミで大きく取り上げられたためご存じの方が多いかもしれません。ここまで大規模な集団感染の例は日本ではあまりなかったことですので、レーシック手術に対して怖いイメージを持った方が多いと思います。

 

レーシック手術を受ける時に感染症にかかってしまう確率は5,000人に1人とされていますが、そんな中、5ヶ月の間でこれほど大人数が感染症にかかってしまったのは異常な状態であり、クリニックに大きな過失があったことは確実です。集団感染した患者の中には失明の危険性がある程の重症になった方がいますし、今でも苦しんでいる人が大勢いるようです。安全性が高いことが謳われていますが、万が一の時のことも考えて施術先は慎重に選びましょう。

 

銀座眼下でこのような大きな集団感染が生じてしまった理由は、手術器具の減菌処理をいいかげんに行っていたことが一番の理由としてあります。また、他のクリニックからもらった減菌装置を一回も点検せずに使用していたので、本来減菌に必要な温度に達していないことに気付かずに使用し続けていたことが問題としてあります。また、手術室は待合室から覗けるほどの位置にあり、衛生管理が不十分であったこと、手術室になんと手洗い場がなかったこと、レーシック手術前の適応検査もいいかげんなものであったことなど問題点はたくさんあったのです。しかも、感染症の発生率が異常に高かったにもかかわらず、クリニック側はその状況を無視して平然と手術を続けていたために、ここまで大きなことになりました。

 

報道では67人の方が感染性角膜炎などに集団感染してしまったと報道されていますが、実際に被害に遭われた方の総数は100人以上に上るとされています。
銀座眼下の元院長は業務上過失傷害の容疑で逮捕されました。しかし、被害に遭った方の眼が元の状態に戻ることは非常に難しいですし、これからアフターケアなどをしてもらわないといけない人が多数いるのが現状なのです。

 

レーシック手術は外科手術ですので合併症の可能性などは常に発生します。しかし、日本眼科学会が定めているガイドラインに則り手術を行い、屈折矯正手術講習会を受講した眼科専門医が、衛生管理をきちんとした環境で、十分に消毒を行ってから手術を行えば感染症が発生する確率は非常に低いです。また、万が一感染症になったとしても適切な対応を施せば改善できるとされています。これからレーシック手術を受けようと考えている方は、クリニック選びを慎重に行い、ここで手術を受ければ安全で迅速な対応をしてくれるなと確信することができればまず安心しても良いでしょう。